「縄文人展」(科博) ― 2012/06/26 23:51
国立科学博物館で開催中の
「縄文人展 芸術と科学の融合」(~7/1)へ行ってまいりました。
なかなか時間がとれず、行かれないのではとハラハラしましたが、
「縄文柴」ともいわれる犬に携わっている者として、行かれる距離に居りながら
〈この展覧会を知っていたのに行きそびれた…!〉
ということは避けたいと思いました。
ほぼ完全に発掘された男女2体の人骨が展示され、
それを各部に分けて撮影した写真に説明がつく、という展示でした。
会場に入ってからの流れで、写真を先に見たのですが、実物を見てから写真を見る方が、良かったかもしれません。
女性の身長は自分と同じくらいのようでしたが、各骨は、男女ともにかなりしっかり太い感じで、頭は思ったより小さめに感じました。
3000年前までの12000年間を縄文人として暮らしていた我々の先祖、ということに
なるかと思いますが、その長い期間を縄文人と共に暮らした「縄文犬」。
この(骨の)人たちの横にも縄文犬はいたのだろうなと思い、
この手で犬と接したのだろうなと思い、不思議な気分でした。
この展示(日本館1階)の中には犬は全く出てきませんでしたが、その上の2階では
常設展示で縄文時代にいた犬の模型があります。今までも何回か会いに行きましたが、縄文人展の後に見ると、ある種の感慨深さもありました。
↓縄文時代の生活の模型に縄文犬がいます。
↓同じフロアにはハチ公(手前下)と樺太犬ジロ(上右)の剥製が。(上左は
甲斐犬)。左下のイヌの解説に「縄文時代は犬が大切に扱われ、人と共に埋葬」の写真(左下)があります。
↓ニホンオオカミの骨格標本
↓トキの剥製